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『朱花の月』CD発売記念ライブ その2

2011年09月28日




二年前の夏(2009年)の皆既日食のときの奄美でのライブイベント。ここではじめて河瀬さんはハシケンさんの歌声を聴いて、いっぺんで惚れ込んでしまったそうです。このイベントは奄美群島の日本復帰50周年の年―――それは私が奄美を訪ねた最後の年(つまりこのイベントに参加して以降、奄美とはご無沙汰なのです)からスタートしたものでした。私がナマで観た2003年のイベント時の動画がありました。 ⇒ このときの盛り上がりは素晴らしかったなあ。【ハシケン、感謝】という歌手名と曲名のメモ書きをもとに、京都、東京、ときには奄美まで、ハシケンさんのライブの機会を見つけては追っかけていったという河瀬さん。CDへサインしてもらう機会には「直美ちゃんへ、って書いてね!」とお願いする積極的なアプローチが実って、一年後には『美しき日本・奈良編』の音楽を依頼することができ、さらに仲良くなって映画『朱花の月』の音楽を担当してもらったんです、と表情を輝かせて話しておられました。「奄美の空に吸い込まれていくような声に心を奪われて」「このひとにふれたい、と願ったら、思い続けたらそれが叶ったんです」と嬉々として来し方を語る河瀬さんのようすは、まさしく恋するオトメそのものでした。同性の私でさえ魅了されてしまったハシケンさんの声ですから、気持ちはよくわかるのですが・・・好きなものに一直線に向かっていくこの突破力は、そのまま河瀬さんの映画への執心の猛烈さなのだろうなぁ、と得心がいきました。






河瀬さんからチェロの薄井さんへも話が振られました。映画に関する裏話で重複する部分は私の日記「スンガリーの夜」を参照してもらうとしまして―――河瀬さんの着替えに配慮して控え室を出ていた薄井さんが、その間猫と戯れていた姿をことばで活写してみせた河瀬さんのようすに、薄井さんのキャラクターも愛されているんだなぁ、となんだかうれしくなってしまいました。映画『朱花の月』のエピソードがたっぷり語られたのち。薄井さんに「(映画用の録音の時のように)即興も入れてね!」というリクエストが告げられて『朱花の月』テーマソングの演奏がはじまりました。映画館で耳に焼き付けられた薄井さんのチェロの旋律とハシケンさんのピアノ伴奏―――この響きに河瀬さんが「燃ゆる火も取りて包みて・・・」「飛鳥川・・・」と、万葉集のうたの朗読を重ねていきます。その河瀬さんの表情は、さきほどまでの恋にときめくオトメとはうってかわって、男に血を求める女の貌でした。―――怖い。 ⇒ 鎮まった会場に、さらにもうひとかた。






映画『朱花の月』で主演をされたこみずとうたさんが舞台に呼びこまれました。ハシケンさん、薄井さん、河瀬さんのサポートで、こみずさんが唄った『愛(かな)しるべ』という歌。はじめて聴きましたが、とても良かったです。「なぜ言葉が生まれ来て 心をうつしとるように伝えなければいけないの」この歌詞が、とても沁みました。万葉のうたをモチーフにした映画なのに、主人公は、言葉の力を駆使することができない男・・・この歌の作詞は、監督の河瀬さんです。「愛」を「かな」と訓ませるのは、奄美流の読み方を引き継いでのもの。『愛しるべ』で「愛する人の墓標」・・・河瀬さんの走り書きの詩に作曲をしたうえタイトルにこの造語をあてがったハシケンさんのセンスも抜群です。大きな拍手で舞台から送られていく河瀬直美さんとこみずとうたさん。






ライブの夜は、さらに続きます。





Posted by し-まん at 22:45│Comments(1)
この記事へのコメント
あのー、偶然見つけてしまったのですが、これ、私のミクシイ日記ですよね。

しーまんさんがどんな方なのか存じません。べつに権利の主張とかする気持ちもありませんが、無断でひとの日記を掲載してしまうのはいかがなものかとおもいます。
Posted by 旅月庵 at 2011年12月10日 23:31
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『朱花の月』CD発売記念ライブ その2
    コメント(1)